455 街道を行くⅣ 冬
新年1月は「南蛮のみち」の予定
フランシスコ.ザビエルの足跡をスペインまで辿ります。彼が九州で初めて日本の風土に接し、日本人と触れあった時の直観。インドや中国の人とは違うどこか深みのある率直な感性。そしてそれは彼の人類不変の愛を受け入れる土台としてふさわしいという趣旨の文献が残されています。
司馬遼太郎は世界の中での日本人のありようを模索しながら内外の見聞を残しました。見聞の結果の結論はありません。各自で考えてくださいと言っているようです。
長らくこの講座とおつきあいして 心に残る受講生に出会いました。彼女は子育てを終えると、元来の知的向上心を抑えられず、大英博物館でロゼッタストーンを確かめたり、中国の蜀の桟道が予想していたよりはるかに険しくて、病弱な諸葛孔明が自由に行動できたのが不思議だとか数々の旅の体験の蓄積者でした。講座で系統的な展開に触れて 蓄積のなかの疑問点が晴れ、合点していく彼女の姿が忘れられません。出合った時90才代で最後の講義参加は100才の誕生日目前。依然として意欲満々で向上心の塊そのものでした。
生涯教育の現場で講師がその生き方を大いに教えられた場面です。
講座番号
455
講師
神野昭子(桜の聖母生涯学習センター講師)
曜日
火曜日 全3回
時間
14:00~15:30
日程
01/10・02/14・03/14受講料
5,000円(税込)
定員
20人