伝統の女子教育
つぎがみえる、人をつくる。
本学は、カトリックの精神に根ざした女性の品性や主体性、創造性を育む人間教育と、リーダーシッププランニングなど独自のキャリア教育により、社会や企業に求められるコミュニケーション力をベースに就業力を養い、「つぎがみえる、人をつくる。」女子短期大学です。
桜の聖母の歴史
良き知らせをもって旅する
桜の聖母学院の精神の原点は、1620年、フランスに生まれ、愛と奉仕の精神で、教育に生涯を捧げた聖マルグリット・ブールジョワにあります。
20歳で回心、33歳で単身カナダへ渡った聖マルグリットは、フランス移民の世話や子供たちの教育、先住民族の子女の教育に力を尽くし、1676年、当時の修道会の形態とは異なり、禁域がないコングレガシオン・ド・ノートルダム修道会を設立しました。聖マルグリットは、国や人種の違いを超えて教育に携わることによって、マリアの「良き知らせをもって旅する」ご生涯にならいたいと願ったのです。
日本人としての誇りを持ったマリア
聖マルグリットが蒔いた一粒の種が、日本に降り立ったのは1932年。
5人のカナダ人シスターが海を越え来日し、福島で活動をはじめます。太平洋戦争中、シスターは「敵国人」とされ、やむなく活動を休止しましたが、戦後には活動を再開。
修道院で預かる戦災孤児の教育を自分たちの手ではじめたことが、当学院の出発点となりました。
学院の名は、敗戦後、自信をなくしていた日本の人々の心に美しい灯をともそうと、「日本人としての誇りを持ったマリア」の意味を込め、「桜の聖母」と名づけられました。そして、子ども達の成長を追うように、小学校・中学校・高等学校・短期大学が開設されていきました。
小さいけれど教育で輝く短大に
こうして1955年には、桜の聖母短期大学が開設されました。
以降、本学は「小さいけれど教育で輝く短大」をかかげ歩んできました。福島という地方都市にあって、本物の知性と教養を兼ね備えた女性を育んできた成果は、社会の多方面で活躍する卒業生への高い評価となってあらわれています。
また、早くから生涯学習型短期大学としての位置づけを確立し、地域社会への貢献を続けています。桜の聖母短期大学はこれからも、広く世界へと目を向けながら、周囲との支えあいや育みあいを大切に、神様の前に生きるひとりの人間として、自らの生き方を拓いていく女性を育んでいきます。
Congregation de Notre-Dame(コングレガシオン・ド・ノートルダム)
1676年にカナダで創設され、350年にわたり世界的な規模で教育活動を行っている国際修道会
CNDのミッションステートメント
350年の教育の歴史を持つCNDの学校は、子どもたちが生きる意味を見出し、強い意志・勇気・愛をもって社会の変革に寄与できる、誠実で品位ある人に育て、世に送り出そうとしています。すべての教育活動は、子どもたちが自分に与えられた使命に気づき、自己表現をはかり、未来を拓いていく力を育てることを目ざしています。
【 CNDのヴィジョン 】
- イエス・キリストの愛に学ぶ
- 卓越した学問の追究を目ざす
- 神・他者・自分・自然と対話する心を育む
- 義と平和の実現のために働く人を育てる
桜の聖母短期大学 建学の精神
桜の聖母短期大学は、カトリックの精神に根ざした人間観・世界観に基づく知的・倫理的見識を養い、豊かな心と深い教養を持って「愛と奉仕に生きる良き社会人を育成」することを目的としています。
【 桜の聖母短期大学のヴィジョン 】
- 神から愛されている自分に気づき、他者への思いやりの心を育てる
- 短大生(短期大学士)としてバランスのとれた学力と生涯にわたって学び続ける姿勢を養う
- 周りとのかかわりを通して自分を知り、自己表現に向けて社会に踏み出すことのできる人を育てる
- 生命の尊さを知り、それを損なう諸問題に気づき、解決に向かって行動できる人を育てる